【比較】FPSイヤホンは有線と無線どっち?|遅延、接続の安定性、快適性で比較

FPSで使うイヤホンを選ぶとき、次のような悩みを抱えていませんか?
- FPSには有線と無線のどちらが向いているのか分からない
- ワイヤレスイヤホンの遅延が撃ち合いに影響しないか不安
- PS5やSwitchで無線イヤホンを使えるのか知りたい
イヤホンケーブルの煩わしさから解放されたい一方で、足音が遅れて聞こえる事態は避けたいですよね。
同じワイヤレスイヤホンでも、Bluetoothの標準コーデックと2.4GHzドングル接続では遅延値に数倍の差があります。
接続方式を確認せずにワイヤレスイヤホンを選ぶと、足音や銃声が映像より遅れて届く環境になりかねません。
そこでこの記事では、FPSイヤホンの有線と無線の違いを解説します。
この記事を読むことで、自分のプレイ環境に合う接続方式と、購入前に確認すべき仕様が理解できるようになります。
結論から申しますと、FPSイヤホンで迷った場合は有線が無難です。無線を選ぶ場合は、2.4GHzドングル接続などの低遅延方式に対応したモデルを選びましょう。
結論:FPSイヤホンは有線が無難、無線は2.4GHzドングル式を選ぼう
FPSイヤホンの選び方は、接続方式によって結論が変わります。有線イヤホンは無線伝送の遅延がないため、最も無難な接続方式です。
無線イヤホンも、2.4GHzドングル接続やPlayStation Link、Bluetoothの低遅延コーデックのような方式であれば十分に遊ぶことができます。
一方で、標準的なBluetooth接続(SBCやAAC)は遅延が大きく、FPSには向きません。
| 接続方式 | 遅延の目安 | 競技FPSでの評価 | 主な注意点 |
|---|---|---|---|
| 有線(3.5mm・USB) | 無線伝送による遅延なし | 基準として使える | ケーブルの取り回し、機器側の端子の有無 |
| 2.4GHzドングル接続 | INZONE Budsは公称30ms未満 | 使える | 充電、ドングルの差し込み口、電波干渉 |
| Bluetooth(aptX Adaptive) | 約50〜80ms(Qualcomm公表) | 条件付き | 送信側とイヤホン側の両方の対応が必要 |
| Bluetooth(SBC) | 約200〜300ms(オーディオテクニカの解説) | 向かない | ゲーム機によってはSBCしか使えない |
表の遅延値は、メーカーの公表値や解説記事の目安です。
各数値は測定条件が異なるため、厳密な比較には使えませんが、標準的なBluetoothと2.4GHz接続の間に数倍の差がある点は、複数の資料で共通しています。
有線イヤホンがFPSで無難な3つの理由

理由1:有線イヤホンは無線伝送の遅延が発生しない
有線イヤホンは、遅延を最も抑えられる接続方式です。
無線イヤホンは、音声を圧縮して送信し、イヤホン側で復元する処理を行います。対する有線イヤホンは、音声の圧縮や無線送信の工程を通りません。
FPSでは、足音や銃声の情報をいち早く受け取ることが判断の速さにつながります。
有線イヤホンは接続方式による遅延を考慮しなくて済むため、安心して扱うことができます。
理由2:有線イヤホンは充電切れと電波干渉の影響を受けない
有線イヤホンは、試合中のバッテリー切れや電波干渉による途切れが起こりません。
対する無線イヤホンは内蔵バッテリーで動作するため、長時間のプレイではバッテリー残量の管理が必要です。
また、無線イヤホンは遅延やノイズが発生する場合があります。さらに2.4GHz帯の無線対応モデルは同じ帯域のWifiや電子レンジが干渉することもあります。
有線イヤホンであれば、無線通信に由来する遅延やノイズは原理的に発生しません。
理由3:有線イヤホンは複数のゲーム機で使い回しやすい
3.5mmプラグの有線イヤホンは、多くのゲーム機で変換なしに使える汎用性がメリットです。
たとえばPS5やXboxの場合は、コントローラーの3.5mm端子に接続できます。Nintendo Switchの場合も、本体のヘッドホンマイク端子に接続できます。
対する無線イヤホンはゲーム機ごとに使える方式が異なるため、複数の環境で遊ぶ人は対応しているかも確認する必要があります。
無線を選ぶ場合は遊びたいゲーム機への接続を公称しているか、ドングルがUAC-1.0に対応している製品を選ぶのが無難です。
無線イヤホンをFPSで使う条件は低遅延製品を選ぼう

2.4GHzドングル接続には公称30ms未満の製品がある
無線イヤホンでFPSを遊ぶ場合は、SONYのINZONE BudsのようなUSBドングル(トランシーバー)を使う2.4GHz接続対応製品を使うのが無難です。
2.4GHzドングル接続は、標準的なBluetoothとは異なる無線方式で音声を送信します。
ソニーはINZONE Budsについて、専用USBトランシーバー使用時の通信遅延を30ms未満と公表しています。
一般的に人が音の遅延を感じ始めるのが40msを超えてからと言われているため、殆ど遅延を感じずにプレイすることができます。
標準的なBluetooth接続はFPSに向かない
標準的なBluetooth接続(SBCやAAC)は、競技FPSには不向きです。
例えば標準コーデックであるSBCは遅延を200〜300msもあり、かなりの音ズレを感じます。
遅延をフレーム数に換算すると差が明確になる
遅延の大きさは、ゲーム画面のフレーム数に換算すると分かり易いです。
下の表は、遅延が映像の何フレーム分に当たるかを示した計算例です。
| 遅延の目安 | 60fps | 144fps | 240fps |
|---|---|---|---|
| 30ms(INZONE Budsの公称値) | 約1.8フレーム | 約4.3フレーム | 約7.2フレーム |
| 80ms(aptX Adaptiveの目安) | 約4.8フレーム | 約11.5フレーム | 約19.2フレーム |
| 200ms(SBCの目安の下限) | 約12フレーム | 約28.8フレーム | 約48フレーム |
| 300ms(SBCの目安の上限) | 約18フレーム | 約43.2フレーム | 約72フレーム |
無線イヤホンの中ではかなりの低遅延のINZONE Budsでも、240FPS環境では理論上は映像と音に7.2フレームのズレが出る計算になります。
(ただしこれは理論上の話で、一般的な人がこのズレを知覚するのはほとんど不可能だと思います。少なくとも私にはズレを認識できません)
ゲーム機別の有線・無線の対応状況

無線イヤホンの使い勝手は、ゲーム機の仕様によって大きく変わります。購入前に、プレイするゲーム機が対応する接続方式を確認してください。
| ゲーム機 | 有線イヤホン | Bluetoothイヤホン | ドングル・専用接続 |
|---|---|---|---|
| PS5 | DualSenseの3.5mm端子、UAC1.0対応のUSB-DAC | 本体は非対応(USB接続のトランスミッターが必要) | USBドングル対応製品(UAC1.0必須)、PlayStation Link |
| Nintendo Switch | 本体のヘッドホンマイク端子(3.5mm 4極)、UAC1.0対応のUSB-DAC | A2DP・SBCのみ対応 | 製品ごとに対応状況を確認 |
| Nintendo Switch 2 | 本体・Proコントローラーのヘッドホンマイク端子(3.5mm 4極)、UAC1.0対応のUSB-DAC | SBC必須、AACに対応 | 製品ごとに対応状況を確認 |
| PC | 3.5mm端子・USB接続のどちらも使える | コーデックは機器の組み合わせで決まる | USBドングル対応製品 |
PS5本体のBluetoothは、Bluetoothオーディオ機器の接続に対応していません。
PS5で無線イヤホンを使う場合は、USBドングル付きのモデルかBluetoothトランスミッターが必要です。
なお、USBドングルはUAC1.0に対応している必要があります。(主流はUAC2.0のため、一般的なオーディオ用の機器は接続できない場合があります)
※UAC:USB Audio Classの略で、2.0のほうがより多くの音情報を送ることができますが、殆どのコンシューマー機は対応していません。
FPSイヤホンの有線・無線を選ぶ前に確認すべき注意点

無線イヤホンはバッテリー持続時間がモデルで異なる
無線イヤホンは、モデルによってバッテリー持続時間が大きく異なります。
たとえばSONYのINZONE Budsは、USBトランシーバー接続時で最大12時間(ノイズキャンセリングオフ)です。
また、PULSE Exploreは、内蔵バッテリーのみで最大5時間の再生とされています。
長時間プレイする人は、連続使用時間とケースでの充電回数を確認する必要があります。
2.4GHz接続でも音が途切れる場合がある
2.4GHzドングル接続でも、音の途切れが完全になくなるわけではありません。
INZONE Budsの長期レビューでは、片側ユニットの接続が数秒切れる現象などが多数報告されています。
また、PS5の排気熱でPlayStation Link USBアダプターが不安定になった例もあり、設置場所には注意が必要です。
なお、これらの問題はUSB Type-Cの延長ケーブルでトランシーバーの位置を変えることである程度改善することができます。
有線のほうが足音の定位が良いとは限らない
有線イヤホンのほうが必ず定位が良いとは限りません。特に現在はワイヤレスイヤホンの音質が向上しており、音質や定位に大きな差は感じません。
したがって接続方式は遅延と安定性で選ぶのが良いでしょう。
公称の遅延値と実際の遅延は一致しない
一般公開されている公称の遅延値は、通信のみの遅延です。
実際に耳に届くまでの遅延には、圧縮や復号などの処理時間も加わります。
したがって、実際に使用している人がどう感じているかをチェックしたり
まとめ:FPSイヤホンは有線が無難、無線は接続方式に注意

以上。本記事ではFPSイヤホンの有線と無線の違いを解説しました。
本記事のまとめは以下のとおりです。
- FPS用イヤホンで迷ったら有線イヤホンが無難
- 無線で選ぶなら2.4GHzドングル接続方式の導入が容易
- 標準的なBluetoothはFPSに不向き(ただし低遅延コーデックの場合は利用可)
- 無線を選ぶ場合ゲーム機の接続対応を必ず確認する
- 無線はバッテリー容量にも注意する
現在は音質や定位感に関しては、有線と無線で大きな違いはありません。
まずは、自分がプレイするゲーム機で接続できるかどうかを確認し、そのうえで、有線の安定性と無線の快適さを比較して、有線にするか無線にするかを選ぶのが良いでしょう。
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